ラオスの古都ルアンパバーン。
ラオスで初めて世界遺産に登録された街でもあります。
ここでは観光客が地元の方に混ざって托鉢体験をすることが可能。
しかし時期によって時間が変動したり、宗教上の注意点もたくさん。
そこで今回は、托鉢に参加する方法やその際に気をつけるべきポイントをまとめました。
ラオス|托鉢とは?
托鉢とは、仏教徒が行う宗教儀礼の一つ。
簡単にいうとお坊さんたちに食料などを喜捨(寄付)することです。
毎朝日の出の時間に行われていて、雨の日でも関係なく毎日行われます。
東南アジア諸国では現在もよく見かけるこの光景。
その中でもルアンパバーンは最大規模を誇ります。
なぜならラオスでは、上座部仏教の教えである「男子は一生に一度、家を出て修行せよ。」
という考えが浸透しているから。
修行経験の無い男性はほとんどいません。
しかも割と早いうちから修行に出すご家庭も多いようで。
小学校低学年ぐらいの子もちらほらいて驚いたのを覚えています。
ラオス|ルアンパバーンの托鉢について
托鉢が行われる時間帯や場所は以下の通り。
ちなみに私が参加した、2024年5月7日は5:55から托鉢がスタートしました。
日の出が5:39だったので、ちょっと遅めの開始だったのかな?
にしても早すぎる…
どの時期に行くにしても早起きは必須なので覚悟して臨みましょう。
ラオス|托鉢参加方法
托鉢に参加する方法はとても簡単。
以下の通りです。
- 喜捨用のもち米やお菓子を購入する(お値段は1つ50,000キープ=約340円)
- ストリートに並んでいる椅子に座る
日の出の1時間ぐらい前から、ストリートに売り子のおばちゃんたちが出てきます。
喜捨用の食べ物を売り始めるので購入しましょう。
私は5時に行ったのですが既に大量のおばちゃんたちが売り歩いてました。
まだ真っ暗な時間帯なのに…
ラオスで生活したら早起き得意になりそう。
ちなみに僧侶の数はかなり多いです。
たくさん渡せるように多めに購入しておくのがいいでしょう。
もち米とお菓子のセットがおすすめです。
購入したらお寺の前に並んでいる椅子に座って僧侶の方々が来るのを待つだけ。
日の出の時間帯になったら、寺院からオレンジ色の袈裟を着た僧侶たちが大量に出てきます。
その後は僧侶の方がもっている袋に、お供え物を入れます。
ちなみにもち米は結構大きな竹カゴに入ったものを渡されます。
下の写真の奥にある竹籠がもち米。
お米は渡しやすいように、手のひらサイズに握っておくとスムーズです。
手袋がもらえたり、スプーンが欲しいといえばくれることもあるので、購入したおばちゃんに聞いてみて下さい。
ちなみにホテルや旅行会社でツアーの予約をすることもできるようですが…
托鉢の場所まで車がないといけないような場所に宿泊される方はツアーもいいと思います。
しかし市内の中心部に宿泊される方は、わざわざツアーに参加しなくて大丈夫です。
ラオス|托鉢参加の際の要注意点
宗教的な儀式なので、注意事項がいろいろとあります。
必ずマナーを守り、敬意を持って参加しましょう。
托鉢のルール
禁止事項は以下の通りです。
- 3メートル以内からの撮影
- 列を塞ぐ行為やフラッシュ撮影
- 僧侶に触れる、話しかける
- 女性は視線を下にしたまま喜捨する
- 女性は僧侶の鉢に手が触れないようにする
また托鉢の時間帯前後1時間は、周辺が全て歩行者専用になります。
自転車に乗ることも禁止。
そもそも厳かな雰囲気すぎて、自転車に乗るような人もいないと思いますが…
気をつけましょう。
また見学するだけの方も少し離れたところから静かにみましょう。
托鉢参加の際の服装
男性は基本的に厳しいルールはありません。
ただし、短パンは避けましょう。
特に気をつけないといけないのは女性です。
女性は以下の服装で参加はできません。
- ノースリーブ
- 短パン
- ミニスカート
- 肩が出た服
- 露出度が高い服
そして必ず、シンという巻きスカートとパービアンという肩からかける布を着用します。
これは喜捨用の食料を買った際に渡されるので安心してください。
まとめ
- 托鉢は日の出の時間からスタート
- 托鉢は雨の日でも行われる
- 参加するために喜捨用の食料を購入する必要がある
- もち米は、待ち時間に手のひらサイズにしておくと渡しやすい
- 写真撮影の際は3メートル以上距離をとらなければいけない
- 女性は服装に注意が必要
ラオスは仏教徒の多い国で、宗教観を学ぶのに最適の国。
特にルアンパバーンは古都という事もあり寺院がたくさん。
伝統的な建物に囲まれて、托鉢体験をできる場所はそんなに多くありません。
ぜひルアンパバーンへ行かれる方は、早起きして托鉢に参加しましょう。
この記事がラオス旅行の参考になれば幸いです!
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